こんにちは。テイジです。
2022年2月に読んだ本を、自分の備忘録も兼ねて、紹介します。
2022年2月に読んだ本
『動機探偵 名村詩朗の洞察』
著者 : 喜多喜久
出版社 : 双葉文庫
本書は、動機探偵シリーズの第2弾の小説です。令王大学 先進人工知能研究室の名村詩朗准教授は、人間らしく振舞う人工知能を生み出すことを目標に掲げ研究されています。人間らしさを組み込むために、人の心理に関する謎を集め、特任助手の鈴代若菜さんと共に動機を解明していくといった内容です。
今回は、スマホゲームの有名トッププレイヤーが突然アカウントを消した理由、10年前に両親が離婚した理由、入院患者の記憶が戻らない理由と人気絶頂の若手俳優が自殺した理由についての謎解きがされます。本書はミステリーとして面白く、かつ、新たな登場人物が現れたことで名村准教授と鈴代特任助手の関係がどうなっていくのか見どころ満載です。今後のシリーズが楽しみです。『化学探偵Mr.キュリー』シリーズのように長く続くことを期待します。
『データサイエンス数学ストラテジスト 中級公式問題集』
著者 : 公益財団法人日本数学検定協会
出版社 : 日経BP
「データサイエンス数学ストラテジスト」は、データサイエンスの基礎となる数学スキル、リテラシーを学び、その理解度・習熟度を測定することで、データサイエンスにおける数学を扱う技能認定する資格です。本資格は、①AI・データサイエンスを支える計算能力と数学的理論の理解、②機械学習・深層学習の数学的理論の理解、③アルゴリズム・プログラミングに必要な数学リテラシー、④ビジネスにおいて数学技能を活用する能力の4つの学習分野で構成されています。中級は、データサイエンス数学の基礎となる中級レベルの理解度・習熟度を測定され、高校1年生程度の学習範囲で出題されるみたいです。本書は、中級の公式問題集なので数学が得意な方には物足りないですが、数学が苦手もしくは久しぶりに勉強される方には良い問題集だと思います。
『脳科学捜査官 真田夏希 ヘリテージ・グリーン』
著者 : 鳴神響一
出版社 : 角川文庫
本書は、脳科学捜査官 真田夏希シリーズ第11弾の小説です。本シリーズでは、神奈川県警初の心理職特別捜査官の真田夏希さんが、「かもめ★百合」として難事件を解決していくといった内容です。
今回は、「ワダヨシモリ」を名乗る者から県警相談フォームへ脅迫文が投稿されたことで捜査本部が設置されました。脅迫文には、恨み重なる北条氏ゆかりの鎌倉の寺を次々に爆破すると書かれていました。犯人の目的は何なのか?今回も持ち前の心理学を駆使して犯人を逮捕できるのか?振り回される警察官、ほくそ笑む犯人。果たして結末はどうなってしまうのか?今回は、サブキャラたちの活躍が見所となりそうです。
『ハッピー・リタイアメント』
著者 : 浅田次郎
出版社 : 幻冬舎文庫
財務官僚・樋口氏と自衛官・大友氏が定年を後5年残して、全国中小企業振興会―通称JAMSの神田分室に転属を命じられた。そこは、元財務官僚の理事・矢島氏が牛耳る業務実態の天下り組織であった。今までの新規採用者は、JAMSで甘い蜜を吸っていた。しかし、彼らとは異質の2人に、秘書兼庶務係の立花さんがJAMSとしての本来の仕事をすることを提案する。本来の仕事とは時効となった債権の取り立て業務であるが、果たして時効になった債権を返す債務者が現れるのか?JAMSの天皇である矢島氏や嘱託職員の山村さんとの駆け引きに勝ち、彼らはハッピー・リタイアメントを迎えることができるのか?非常にスリリングな内容で、かつ自分にとって何がハッピー・リタイアメントかを考えさせられる、非常におすすめの本です。
今月は小説をメインに4冊読みました。
それでは、また。